約 7,741 件
https://w.atwiki.jp/sikoku/pages/186.html
#blognavi 大倉工業が売掛債権の流動化による資産圧縮を加速する。百十四銀行は4月27日、同社が保有する約20億円の債権を特別目的会社(SPC)が買い取る形で流動化に参加した。参加行は中国銀行に続き2行目。大倉工業は債権の入金期日前に現金を確保でき、資金繰りが改善。短期借入金の返済などに充て、資産効率を高める。 http //www.nikkei.co.jp/news/retto/20060502c6b0201w02.html 債権化開始ですね。都銀や証券会社の分野ですが地銀が強い田舎では地銀の役割になりますか。 カテゴリ [企業] - trackback() - 2006年05月09日 20 18 56 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/hachinai_nanj/pages/2916.html
誰かいい感じに紹介書いといてちょ - 名無しさん (2023-01-24 21 10 18)
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/21.html
Yukari Koshiki 古式 ゆかり【こしき ゆかり】 『ときめきメモリアル』に登場する攻略ヒロインの1人。良家のお嬢様。 プロフィール 人物紹介 その他 関連項目 プロフィール 誕生日 1978年6月13日 趣味 編み物 星座 双子座 血液型 B型 所属部 テニス部 身長 157cm 進路 二流大学 3サイズ B80 W59 H84cm (1年目) 電話番号 ○○○-×△△× B81 W60 H84cm (2年目) テーマ曲 かごの中の小鳥 B82 W60 H84cm (3年目) 声優 黒崎彩子 人物紹介 おっとり天然の不思議ちゃん指向のあるキャラ。 話し方もゆっくり丁寧で、名前の通り古風なところもある。 彼女のお父様は古式不動産の社長なのだが、番長戦・不良戦に登場するお姿を拝見すると、どう見てもその筋のお方である。 ちなみに、お父様の攻撃力は非常に強力で、番長戦にはとても頼りになる。 ただ、彼女が助けを求めに叫んだ瞬間現れるので、毎回娘がデートの時は密かに尾行している可能性もある。 このお父様のイメージから、つい根性も上げたくなるが、参照パラメータには含まれていない。 また、彼女の両親はきらめき高校の卒業生で、伝説の樹の下で告白して結ばれたというエピソードを持つ。 『4』の大倉都子とは、両親がきらめき高校の卒業生で伝説の樹の下での告白が元で結ばれていることと進路が二流大学という事で共通している。 お父様からの教えを日頃から忠実に守っているので、デート時の三択でお父様の教えを頭から否定するものを選ぶと、珍しく激怒するので絶対に気を付けよう。 特にゲームセンターは入るのか念押しをしてくるほど嫌っているスポットなので、三択での反応を見てみたいという目的で無いなら誘わない方が賢明である。 スポーツはテニス以外は苦手なので、ボウリング場やスタジアムは騒がしいのも含めて好まない傾向にある。 普段はのんびりおっとりしたイメージが強いが、春のデートで起こるイベントでは、実は足が速いことが判明する。 彼女も爆弾が発生していない限り、誘えば必ず一緒に下校してくれるキャラの1人であり、温厚な性格を反映してか、作中では屈指の傷心度が上がりにくいキャラでもある。 編み物が得意で、ときめき状態になると主人公のために少しずつセーターを編んでプレゼントしてくれる。 三つ編みの髪も小さい頃から結び慣れていると言うので、手先はかなり器用なのだろう。 その他 また朝日奈夕子とは入試以来の親友で、ドラマシリーズ三部作の第2弾『彩のラブソング』と小説版では2人で漫才コンビを組み、 思わぬ才能を発揮させる事になる。『3』の小劇場でデートをすると見られる漫才コンビ「ゆうことゆかり」は、これが元ネタなのだろう。 そしてもう1つの彼女の特技である編み物も、『彩のラブソング』で活かされる事になる。 ちなみに『4』の戦闘で七河瑠依が使う奥義準備2回目の「助けてお父様」は、ゆかりの戦闘中の奥義のパロディである。 本家の奥義と違って、瑠依が父親や弟を呼んでも誰も来てくれないという落ちがついているのだが。 関連項目 「古式 ゆかり」の攻略 古式 ゆかりの父 朝日奈 夕子 彩のラブソング 大倉 都子 七河 瑠依
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/932.html
RAINBOWキャップ【れいんぼーきゃっぷ】 「根性がつきそうなキャップだ。」 『4』に登場する装備アイテム(アクセサリ)の一つ。 『4』では、9人とグッドエンドを迎えると次のプレイからアイテムショップにて購入できる。 値段は20リッチ。 着用すると根性を5Pアップさせる効果を持つ。 元ネタはもちろん、虹野沙希がイラストでかぶっていた帽子である。 『4』のアイテムには『1』でクリスマスプレゼントとして登場するものがほぼ揃っているが、 虹野のクリスマスプレゼントは「手作りのキャンディー」「手作りのクッキー」「手作りのケーキ」で、 大倉都子のくれるプレゼント「手作りクッキー詰め合わせ」「愛情いっぱい手作りケーキ」とかぶってしまう為、 代わりにこれが登場しているのだと思われる。 関連項目 虹野 沙希 押し花のしおり 世界征服ロボフィギュア ウツボカズラの鉢植え 1670万色パステル ボードゲーム クラシックのスコア 謎のプロモーションビデオ 犬のクッション 理事長のブロマイド ジョギングシューズ コアラのキーホルダー
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/792.html
Counselor カウンセラー【かうんせらー】 「たまに傷ついた女の子を癒す時があります」 『4』で主人公が習得することが出来るコミュニケーション特技の一つで、 女性キャラと遭遇時等に傷心度を減らす効果がある。 概要 必要経験値は40。 最初からゲームを始めた場合は語彙センス(10)→盛り上げ巧者(20)→会話ソムリエ(30)→カウンセラー(40)の順に習得しなければならないため、 必要総経験値は100となる(括弧内は必要経験値)。 この特技を実践していると、学校内での遭遇時やデート申込時にキャラの傷心度を-5される。 傷心度が存在しない大倉都子・七河瑠依相手でも発動するのはご愛嬌。 いちいち爆弾処理のためにデートをしたくない人向けか。 判定が出るチャンスが多いため、学校行事や星川真希の特技習得イベントや 柳冨美子のやる気回復イベントなどで遭遇した際でも傷心度を下げられるので便利といえば便利。 『1』の時代にあったらどれほど楽だったろうか…と思うプレイヤーもいるとかいないとか。 関連項目 特技 主人公
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/434.html
Kei Hazuki 葉月 珪【はづき けい】 女性向けときメモ第1作『ときめきメモリアル Girl s Side』のメイン王子。 ただし、葉月は「王子」という呼び方を嫌っている。 プロフィール 誕生日 1986年10月16日 趣味 昼寝、ジグソーパズル 星座 天秤座 お気に入り 猫、枕、シトラスミントの香り 血液型 A型 身長 178cm (1年目) アルバイト 雑誌モデル 180cm (2年目) 奥義 モデルウォーク 180cm (3年目) ライバル なし 体重 62kg (1年目) 将来の夢 シルバーアクセサリーデザイナー 63kg (2年目) 進路 一流大学 64kg (3年目) 電話番号 ○×○-××○×-△□□○ 所属部 無所属 声優 緑川光 ※「好きな服装」と「好きなアイテム」は攻略を参照のこと。 概要 はばたき学園に通う現役モデルの高校生で、 成績優秀&スポーツ万能…と、『1』の藤崎詩織を踏襲したようなキャラだが、人付き合いが余り上手くはなく、周囲には近寄りがたいイメージを持たれている。 詩織が『1』の主人公を含む男性全員のあこがれの的であったのに対して、葉月は少なくとも登場する主人公の女友達からの評判はあまりよろしくない。 (これは4人の女友達それぞれに意中の人がいるためだからだと思われる) ただ、学園を一歩出れば「モデル・葉月珪」は結構人気が高い。 男性陣からは主人公の弟・尽や後輩キャラの日比谷渉から目標にされているほど人気はある。 また、守村桜弥とは中学時代からの友人である。 幼い頃にとある教会にて主人公と一緒に絵本を読んだことがあったが、 主人公は葉月に告白される直前になるまでそのことを覚えておらず、夢の中の出来事だと思っていた。 どこであっても寝てしまうという特技(?)を持っており、それでテストが0点になったり仕事をすっぽかしてしまったりということもしばしば。 また、猫が好きで、好感度が上がるとノラ猫に主人公と同じ名前をつけて呼んでいる姿が見られる。 ちなみにこれと似たようなことでは、『4』の大倉都子もマスコット人形のうさぎさんに主人公の名前をつけている。 彼の祖父がドイツ人のガラス職人であり、その血を受け継いだのかシルバーアクセサリー作りに興味を持っており、自作品をフリーマーケットで売っている。 しかし、地味な格好(その姿はまるで『できるかな』に登場したのっぽさん)や姿勢、本人の口下手もあってか余り繁盛していない。 ちなみにその時かぶっていたチューリップハット(?)はその時代の流行だったのか、守村や『3』の和泉穂多琉も似たような柄の帽子をかぶっていた。 『GS2』では背景として登場しているが、他のキャラクターが背景「キャラ」としての登場に対して、葉月だけはただ一人ポスターとしての登場である。 『GS3』においては夢を果たし、シルバーアクセサリーのデザイナーとして活躍、雑誌に特集なども組まれているようである。 新名旬平によれば彼の作品は素晴らしく、新名にとっては憧れの存在であるようだ。 また、誕生日の時期に抱きしめTシャツなるアイテムがブティック・ジェスにて販売される。 『GS4』でもその名が登場し、はばたきウォッチャーの取材が行われ、抱きしめTシャツも引き続き販売されている。 ちなみにバレンタインチョコ作りでベースとして登場する「生チョコタルト」の出現条件は葉月のクリアパラメータの数値と全く同じである。 関連項目 「葉月 珪」の攻略 守村 桜弥 モデルウォーク 藤崎 詩織 和泉 穂多琉 大倉 都子 新名 旬平 七ツ森 実
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/1138.html
携帯電話予備バッテリー【けいたいでんわよびばってりー】 『4』に登場するアイテムの一つ。 アイテムショップにて50リッチで購入できる。 『4』では通常1ヶ月間に4回までしか電話を掛けられず、バッテリーを使い切ると翌月の初めまで回復しないのだが、このアイテムを使うと、その場で携帯電話のバッテリーを満タンにする事が出来る。充電式ではないので、もちろん使い捨てである。 普通にプレイしていれば、携帯のバッテリーに困る事はほとんど無いので(余ったとしても小林学や七河正志に電話をすれば無駄にならない)、 攻略に際しては、電話の回数を必要とする大倉都子・七河瑠依を早めに攻略可能にするために購入する事になるだろう。 特技・節約上手を実践して、割引価格で購入しても35リッチとかなり高価であり、特に序盤などは手が出にくい。 特技・機械工作を実践すれば、解除しない限り無料で毎月バッテリーが2回分上乗せされるので、そちらの方が断然お勧めである。 特技の枠を何とかやり繰りして実践しよう。 関連項目 アイテム 電話
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1228.html
第三話「ぼくが、ぜったい、まもってあげる」 ―――それは昔の話。 意地悪な男子にいじめられて、女の子は泣いていた。 大した理由でもない。 女のくせに生意気だ、とか、それこそ言いがかりみたいなものだった。 「やめろ!」 いじめっ子に、殴りかかる男の子がいた。女の子の隣の家に住む子供だった。 「みやちゃんをいじめるなー!」 どれだけ殴り返されても男の子はいじめっ子に食ってかかって、とうとう最後には逆にいじめっ子を大泣きさせて 退散させた。 そして、まだ泣き続けている女の子に、笑いかけた。 「泣かないで、みやちゃん」 「う…ぐすっ…」 「みやちゃんをいじめる奴は、ぼくがやっつけてあげるから」 「てるくん…」 「みやちゃんは、ぼくが、ぜったい、守ってあげる」 「―――うん!」 ―――それは、子供時代の思い出。 (輝明は、きっともう…あの頃の事なんて、全部忘れちゃってるんだろうな…) それでも、都子にとっては大事な記憶だった。 大切な―――輝明との思い出だった。 ―――夜の帳(とばり)が落ちた街外れ。 数年前に廃校となり、取り壊しもされずに打ち捨てられたとある学園。 ボロボロに朽ちた校舎の前で杏子は鯛焼きを頬張りながら、うんざりして言う。 目の前にいるのはキュゥべえ―――そして、都子。 「キュゥべえ。あたしは言ったろ?後輩育成はガラじゃねえって」 「まあ、今回だけ頼むよ。都子にはもう少し、現場を体験してもらいたいんだ」 ちっ、と舌打ちして、目線を都子に移す。 「都子…あんたにも、何度も忠告したろ。魔法少女になんかなるなって」 「分かってる。これで…最後にする」 都子は、そう言った。 「これで、決める。進むのか、踏み止まるのか」 「ね?都子もこう言ってるし、今夜の魔女退治に同行させてあげてよ。知らない仲じゃないんだし」 「…はぁーっ」 わざとらしく息をついて。 「言っとくけど、一から十まで面倒は見切れないよ。基本的に、何かあったら見捨てる方向で行く」 「うん。ごめんね、杏子。無理言って」 「何かあったら見捨てるっつってるだろうが。そう言いながら助けてくれる、なんて期待すんなよ」 「大丈夫さ、都子。何かあったらボクを呼んで契約すればいい。一瞬で終わる」 任せておきたまえ、とでも言いたげに、キュゥべえは胸を張った。 と思うと、くるりと振り返って歩いていく。 「おい、どこ行くんだよ?」 「ボクにもちょっと用事があるんだ。大丈夫、すぐに戻るよ」 そのまま返事も聞かずに去っていくキュゥべえ。それを見送った杏子は、忌々しげに眉を歪める。 「あの野郎、何を企んでやがる…まあいい。とりあえず、準備するか」 杏子はソウルジェムを右手に掲げる。身体から魔力が溢れ、真っ赤な光の洪水に呑み込まれていく。 一瞬にして杏子はラフな普段着から、勇壮な魔法少女の姿へと変身していた。 「…すごい。分かってたけど、本当に魔法少女なんだね」 「感心すんなよ、こそばゆい…」 「ふふ、ごめんね」 「ちっ。いいか、都子。さっきも言った通りあたしはあんたを助けない。来るのなら、自己責任だ」 「うん…覚悟はしてる、つもり」 「…なら、行くよ。ついといで」 さっさと歩き出す杏子の背を、慌てて追いかけていく。 しばし進むと、杏子は立ち止った。 「…ここだ」 手にした槍の穂先で指し示した場所は、一見するとごく普通の壁にしか見えない。しかし――― よく目を凝らしてみると、分かる。 空間が―――世界が、歪んでいる。 臆する事なく、杏子は足を踏み出した。こんな事はもう、何十回と繰り返したとでも言いたげに。 そして実際に、彼女にとっては何百回と繰り返した事であった。 都子は少々腰を引かせつつも、杏子に倣って歪みへと飛び込む。 魔女の張り巡らせた、結界へと――― ―――その、僅かに数分後。 息を切らせて、一人の少年が魔女の結界の前に立っていた。 都子の幼馴染…輝明。 どこから調達したのやら、その手には鉄パイプが握られている。護身用という事か。 その足元には、キュゥべえの姿。 「こ…ここに、都子が…?」 「うん。急いだ方がいいよ。こうしている間にも、彼女に危機が迫っているかもしれない」 したり顔で、キュゥべえはそんな事を言う。 大体がお前のせいなんだろうが、と言いたいのを、輝明はぐっと堪えた。自分にはそれを言う資格はない――― 自分がもっと都子の気持ちを察していれば、そもそもこんな事になっていないのだ。 輝明がキュゥべえと出会ったのは、昼間の事だった。 都子の影も形も見つからず、当然携帯も繋がらず、焦りだけが募っていた所へ現れた、この怪しい生き物。 彼は驚く輝明に対して、簡潔に説明した。 魔法少女。魔女。己との契約。都子の置かれた現状。 あまりにも信じ難かったが…ならば目の前にいる明らかに規格外のナマモノを、どう説明しろというのか。 「残念ながらボクも都子とはぐれちゃってね。居場所は分からない―――けど、見つけたらキミにも伝えよう」 「…………」 どこまで信じていいか分からないが、都子を探す手立てもない今、このキュゥべえとかいう胡散臭い珍獣の言う事 を聞くしかなかった。 そして、夜になって、ようやくキュゥべえが「都子が見つかったよ」とやって来た。 そして、ここまで来る道すがら。 「頼りになる魔法少女が一人、そばに付いてるとはいえ、危険だよ。連れ戻した方がいいだろうね」 「…………」 「それを任せられるのは、キミだけだ。彼女もキミの言う事なら、聞いてくれるだろう」 「…………」 「今の都子は、精神的に随分と参ってる。そこにつけ込んで契約したくはないよ。ちゃんと落ち着かせて、その上 で決断してほしい。そのためにキミも都子を説得してくれないかな?」 「…………」 そんな言葉を、並べ立てた。 はっきり言って、つつけばいくらでもボロが出そうな相手だが、今は追及している時間もない。 キュゥべえ自身、恐らくはそれを分かっていて、多少強引にでも輝明を焚きつけているのだ。 ―――ボクに難癖つけてる暇があったら、都子を追いかけなよ――― その一見とぼけた顔に底知れない真意を隠して、キュゥべえは輝明を急き立てる。 「…テメェになんか、言われるまでもねえよ」 鉄パイプを強く握り直して、輝明は魔女の結界へと一歩、歩み出す。 「都子は俺が、絶対に守る―――絶対にだ」 歪みが、輝明を呑み込んでいく。それを見送り、キュゥべえは表情一つ変えずに呟く。 「都子を守るって…脆弱な人間であるキミが、魔女から?無理に決まってるじゃないか」 淡々と、事実だけを告げるように。 「ま、いいさ。キミは大倉都子を釣り上げる為の餌に過ぎないからね―――何十億という多少増え過ぎた哺乳類が 一人くらいどうなろうと、宇宙全体から見れば、どうという事はない。誤差ですらないよ」 ―――結界内を、杏子の背に張り付くようにして、おっかなびっくり都子は歩く。 まるで童話に出てくるような暗い森の中だった。 木々は歪み、曲がり、捩子(ねじ)れて、捻(ひね)くれて、鳥や獣どころか虫の気配さえもない。 今の自分の心の中みたい、と都子は思った。 何をしていいのか分からなくて、グチャグチャで、真っ暗で。 「なんか…今にも、お化けとか出そうだね」 「出るに決まってるだろ、おっそろしい魔女が」 にやり、と杏子はシニカルに言ってみせる。 「怖くなったのなら、家に帰りな。そして魔法少女だの魔女だの忘れて、二度と関わろうとするんじゃない」 「杏子は、そればっかりだね」 「それが一番平和だからさ。あたしは商売敵が増えずに済む。あんたは人間やめずに済む」 「…………そうなの、かな」 「そうだとも。あたしに言わせりゃどいつもこいつもあれこれ考えすぎだよ。もっとシンプルに、そして自由気儘に やればいいのにさ」 「自由気儘」 「自分勝手と言ってもいいよ…特に、都子」 杏子は、鋭い目付きで都子を見据える。 「あんたに関しては魔法少女になるにせよ、ならないにせよ…もうちょっと、自分勝手に生きるべきだよ」 「そんな事、言われたって」 「そうじゃないと、辛いばっかりさ―――あたしの知ってる、とある魔法少女のようにね」 そう前置きして、杏子は語り始めた。 「そいつの名は巴(ともえ)マミ…銃使いの魔法少女。なんつったらいいかな…あたしとは、正反対だ」 「正反対」 「あたしは他人なんざ、知ったこっちゃねえ。自分の為だけに生きてる正統派魔法少女だ。対してあいつは自分 の身の危険を省みる事なく、他人を救う為に生きてる。云わば異端系魔法少女さ」 「立派…だと、思うけど」 「魔法少女としちゃ、失格だよ。この稼業はテメェの事を第一に考えなきゃ、死ぬだけだからな―――自分よりも 他人を優先するようなやり方で、よくぞ何年も生き残ってるもんだと思うよ、マミの奴は」 ただね、と。 杏子は顔を曇らせて続ける。 「そのせいで、あいつはきっと、あたしとは比べ物にならないくらいキツイ思いをしてる」 「…………」 「マミがどれだけ他人の為に戦おうが、誰にも感謝なんてされない。それ以前にマミが魔法少女として戦っている 事そのものを誰も知らない。見返りなんて何もない」 「そん、なの」 聞いているだけで―――辛すぎるじゃない。 どれだけ必死になっても、誰にも理解されないなんて。 「そう。だからあたしも、顔を合わせる度に言ってやるんだ。もっと自分に正直に生きなよ、ってね―――けど、 あいつはいつも笑って言うだけだ。これが自分の生き方なんだって。逆にあたしに説教する始末だよ、もっと他人 を思い遣りなさい、ってね」 「…本当に、そう思ってるのかな」 「無理矢理にでもそう思わなきゃ、やってられねえんだろ…と、あたしは解釈してるよ」 くくく、と杏子は薄く笑う。 「分かったかい。他人の為に生きるなんてバカらしいんだ。開き直って、自分勝手にやるべきなんだよ」 「でも…杏子だって」 「あん?」 「杏子だって、本当は、誰かの為に戦う魔法少女に憧れてるんじゃないかな」 「なっ…」 虚を突かれたように、杏子は絶句した。都子は、続ける。 「それこそ自分勝手にだけど、あたしは、そう思うな」 「…はっ。昔はそうだったかもね。こんな力を手に入れて、正義の味方気取りだった気もするよ―――今じゃもう 見る影もないけどね」 杏子は殊更に悪ぶってみせる。照れているのかもしれない。都子は何だか、微笑ましい気持ちになった。 「杏子。杏子はまるで自分の事を、悪い奴みたいに言うけど…あたしは、そうは思わない」 「な、何だよ。じゃあどう思ってんだ」 「杏子は、いい子だよ―――口が悪いだけで、とってもいい子」 今度こそ、杏子は顔を真っ赤にして押し黙る。それがおかしくて、都子は少し気持ちが晴れた。 「―――ちぃっ!」 その時だった。血相を変えて、杏子が槍を構える。 「え。きょ、杏子、どうし―――」 「じっとしてろ!魔女の使い魔だ―――!」 森の奥から、たくさんの影がタンゴでも踊る様に軽快な音楽を響かせて這い出てきた。 グネグネと蠢きながら、影は形を変えていく。 能面のように無表情な人の頭部に蝶の翅が生えて、パタパタと飛んでいる。 子供の落書きみたいなデッサンの崩れた馬の背に乗った、これまた歪んだ姿の白い鎧の騎士。 そんな、出来の悪いホラー映画の怪物みたいな連中が、大挙して押し掛けてくる。 「な、何、これ…」 「魔女の手下…使い魔だよ。強かねえけど、数が多いのはちょっと厄介だ」 ヒュンヒュンと、槍を風車のように振り回しながら、杏子がこの状況をむしろ楽しむように言う。 「離れときな、都子。下手にしゃしゃり出てあたしの邪魔するなら、こいつらに食わせちまうぞ」 「う、うん…」 顔面蒼白のまま、都子は後ろに下がる―――と、その瞬間、底なし沼に落ちたかのように足が地面に沈んだ。 「え―――」 「…!都子っ!」 杏子が手を伸ばしても―――遅かった。一瞬にして、都子は地面に吸い込まれるようにして消えていた。 「く、くそっ…!あのバカ、どんだけあたしを困らせりゃ気が済むんだ!」 地団駄を踏みたかったが、そんな余裕は杏子にはない。使い魔達が一斉に襲い掛かってくる。 「…おおおおぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」 一閃。 傍目には闇雲にブン回したようにしか見えない槍が、正確に使い魔達を貫き、薙ぎ払う。 都子を探すにしろ何にしろ、とにかくこいつらを手早く片付けないことにはどうにもならない。 魔法少女としての長年の経験が、杏子の思考から闘争に必要な事柄以外の全てを消していく。 冷徹に。冷酷に。余計な事は一切考えない、単なる戦闘マシーンになれと、己に言い聞かせる。 それでもなお、その片隅に―――都子の姿が、僅かではあったが、残っていた。 ―――都子は狭いトンネルの中を転げ落ちていた。 雪だるまなら、ものすごい大きさになってるなあ、なんて呑気な事を考えている場合ではない。 やがて、トンネルの向こうに穴が開いたかと思うと、ポイっと放り出された。 無造作に地面に投げ出されて尻餅をつき、涙目になりながらもどうにか立ち上がる。 広大な空間。その中央には、大きな泉。 「…………?」 気になって、泉に近づき、覗き込む。 ゴボッ…ゴボッ…ゴボッ…奇怪な音を立て、水泡が上がる。 「な、何か、いるの…?」 後ずさる都子の目の前で、ゾゾゾゾッ…と泉が盛り上がっていく。 そして―――<魔女>が、その異形を露わにする。 それは、蛙だった。 トラックほどの巨大な身体を持つ蛙。 まるで甲殻類のような外殻に覆われたその巨体は、しかし鈍重さを感じさせない。 異常なまでに大きな目玉をぐりぐり動かしながら、無限に伸びているのではないかと思わせる長い舌をチロチロ と覗かせながら、蛙の姿をした魔女は、形容不能な叫び声を上げる――― 「蛙の魔女―――その性質は<空想>」 「大好きな童話の世界を模した自らの結界の中で、空虚な妄想と戯れる魔女」 「自分を迎えに来てくれる白馬の王子様を待ち続ける、夢見がちな魔女」 「さあ。大倉都子。仕上げだよ」 「彼女の儚い空想を、魔法少女と化したキミの力で、打ち砕いてやるといい」
https://w.atwiki.jp/springsuns/pages/61.html
2005年加入 赤井ほむら 秋穂みのり 朝日奈夕子 麻生華澄 伊集院レイ 和泉恭子 和泉穂多琉 一文字茜 御田万里 神戸留美 清川望 九段下舞佳 寿美幸 早乙女優美 神条芹華 橘恵美 野咲すみれ パトリシア・マクグラス 陽ノ下光 藤崎詩織 藤沢夏海 水無月琴子 宗像尚美 八重花桜梨 渡井かずみ 2006年加入 相沢ちとせ 鏡魅羅 片桐彩子 加藤美夏 河合理佳 如月未緒 佐野倉恵壬 清水代歩 白雪真帆 館林見晴 虹野沙希 鞠川奈津江 美咲鈴音 碧川涼 2007年加入 青葉林檎 天宮小百合 石塚美樹 遠藤晶 小野寺桜子 春日つかさ 沢渡ほのか 豊田可莉奈 並木智香 難波花梨 星乃結美 舞・アレックス 牧原優紀子 松岡千恵 松田麗美 御手洗清子 南景子 山崎竜子 弥生水奈 2008年加入 新井聖美 犬塚さおり 谷由利佳 千鳥かなめ 永倉えみる 山下志津香 山本るりか 2009年加入 伊藤亜紀 キャシィ・ワイルド 潮崎久美子 嵐崎円 2010年加入 葵若葉 大倉都子 静森絵里菓 七河瑠依 姫倉千草 三浦茜 村雨純夏 湯浅比呂美 2011年加入(予定) 鮎沢美咲 一条瑛花 春日楠 春日結乃 七咲逢
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/806.html
清廉潔白【せいれんけっぱく】 「女の子を傷つけにくくします。逆にあまりドキドキしてくれなくなります」 『4』で主人公が習得することができるその他特技の一つ。 概要 必要経験値は40。 最初からゲームを始めた場合は、朝型(10)→モラリスト(20)→奉仕精神(30)→清廉潔白(40)の順に習得しなければならないため、 必要総経験値は100となる(括弧内は必要経験値)。 この特技を実践していると傷心度上昇率が-40%になるものの、ときめき度上昇率も-20%となってしまう。 本命キャラをときめかせた後に実践すれば、ときめき度が上がりにくくなるデメリットがむしろメリットとなり他キャラの好感度上昇を抑え、 爆弾処理の手間も省ける(プレイ次第ではあるが誕生日プレゼントを渡せば爆弾はほぼ発生しない)ので一石二鳥である。 癖があるものの使い所を間違えなければ非常に便利な特技と言えるだろう。 また、勲章「命しらず」を入手する時及び「チョコ魔人」を金にする時や、 上位特技の黒幕と併用し他キャラの爆弾を爆発させずに大倉都子を攻略したい時にも役に立つ。 関連項目 特技 主人公